2009年8月例会 燕岳レポート

雨により中止や計画変更が3ヶ月続き、夏本番かと思いきや夏らしい夏が来ない本年は会員のイライラもピークに達していたようだ。高速道路を走っていると厚い雲に覆われ「またダメか・・・」

北アルプスの人気コースのため駐車場に7:00に到着したがすでに登山口駐車場は満車で駐車場入り口の道路脇に駐車して中房温泉登山口に向かいました。

22日中房温泉登山口7:40

2班編成での行動を計画したが間際のキャンセルもあり9名となったため、一団で行動することにしました。急登の連続だが「休憩したいな~」と言い出す前に適当な間隔で休憩ベンチがあり助かります。

 

合戦小屋10:40

合戦小屋まで休憩時間を入れてもコースタイム通り3時間、順調であります。ここで早めの昼食、名物のスイカにかぶりつく。

夏特有の強い日差しが戻ってきました。樹林帯を抜けると槍ヶ岳が目前に聳え、大天井から常念岳に通じる稜線が迫ってきます。燕山荘も見えます。食後の苦しさからも解放され全員一段と元気が出てきました。

 

燕山荘13:00

早めの到着で全員元気です。テント、小屋の受付を済ませ特大生ビールで乾杯。絶景を眺めながら、今日の行程を思い出しながら至福の時間が流れました。
明日山頂を通りますが澄んだ青空のもと山頂に行こうと宴会組4名を残し、飲んだ後に山頂に行きましたよ。 

 

23日4:00

満天の星空で日の出は期待できそうだ。4:30小屋を出発しました

 

燕岳5:00

東の空がオレンジ色に染まり寝覚めの身体にむち打ち自然にピッチが上がります。山頂は寒いが無心で日の出を待ちます。その瞬間どことからなく「バンサーイ・・バンサーイ・・」
振り向けば裏銀座の稜線から槍ヶ岳、穂高連峰に朝日が当たっています。北アルプスはもちろん、南アルプスも全山、富士山、火打、妙高、白山・・・遠方まで大パノラマ360°の展望です。

ひだまりハイキングクラブの横断幕が県外で初のお披露目となります。この絶景をバックに記念撮影です。


北燕岳6:00

燕岳から北に向かう登山者は極端に少なくなり北燕岳山頂には1名のみ、そこに猿の軍団が現れます。東沢乗越分岐からは北アルプスの景色ともお別れしなければならないため、風が当たり寒いが景色を眺めながら朝食としました

 


 

東沢乗越8:00

餓鬼岳方面と中房温泉への下山道の分岐である東沢乗越から中房川に下るがここがまた急な下りです。川に出て見上げるとはるか彼方に北燕岳の山頂が見えました。みなさんの感想「良く下ってきたものだ・・」
川に出ると徒渉を繰り返し東沢を巻くため一旦は登り返すが急坂はなく、11:30全員無事中房温泉に戻ってきました。お疲れ様でした・・


有明荘11:40

燕山荘グループが経営する山奥の秘湯有明荘、北アルプスの名峰に囲まれ70°の源泉、大露天風呂、檜の内風呂に入浴し汗を流しました。

年一度の宿泊山行は北アルプス人気度NO1の山小屋に宿泊、大パノラマの展望、広大なお花畑、クラシック音楽生演奏のおまけ付きで雨による中止や計画変更となった3回分を一気に取り戻すことが出来たことでしょう。


特に下りが厳しいコースで心配もありましたが、あえてこのコースをたどったことで新たな魅力に巡り会うことができたと思います。中房温泉に全員無事戻ってきた時に皆さんの充実感溢れた表情が印象的でした。 

2009年08月23日